涙、涙……。坂口理恵
はいはい、坂口理恵です。
『涙を数える』の稽古に励んでおります。
この『涙～』チームの役者blogの順番、新人の近藤利紘（何をするにも力みがち）くんがコーディネートしてくれました。
「涙もろさ順」私は5番だそうで、涙もろさ度22％、涙もろい瞬間は「犬に噛まれたとき」。
それは涙もろいのではなく、痛いのでは……。
近藤くん、コレどこ調べ？
自分の順番回ってきたら、言い訳してください。
面白くね～。
さてさて、『涙を数える』の稽古、進行中です。
我らが座長・多田直人（日焼けを画策中）は、殺陣稽古でジャブジャブに汗をかいております。
でも、まだ、ひ弱です。
特に朝の殺陣稽古の彼は、ひ弱です。
朝は一層顔色も白く、ノーコンタクト黒縁メガネなので、「木刀を持ったのび太くん」にしか見えません。
実写版のび太くんです。
トヨタのCMの妻夫木聡さんより、野比のび太くんです。
ドラえもんは助けに来てくれないので、一人で頑張って欲しいものです。
新人の関根翔太（思ったより声が高い）くんも、代役をする為に殺陣を特訓しています。
お仕事等でNGになる役者の代わりに、セリフはもちろん、殺陣もやらなければならないからです。
本役が休みだからと言って、のび太くんを一人ぼっちにはできません。
新人だけど、関根くんが相手をします。
でも彼は、『彼の背中の小さな翼』の稽古場で、清水由紀ちゃんの代役を可憐に演じてくれた経歴があります。
きっと、やり遂げてくれると信じています。
ゲストの辻本祐樹（スリム過ぎて和装が大変）くんは、セリフ覚えが超早いです。
今日、「どこまで覚えたの？早すぎるだろ～!?」と、岡田達也（色黒過ぎて照明泣かせ）くんに、因縁を付けられていました。
被害妄想の、とばっちりです。
セリフ覚えも早いですが、殺陣を覚えるのも早いです。
達也先輩の妬みの的です。
このままいくと、舞台上で切り合いになる前に、稽古場でやられるかもしれません。
色んな意味で、目の離せない辻本くんです。
もうお一人若いゲスト・池岡亮介（タレ目を気にしてる）くんは、スイーツ笑顔くんです。
彼のフニャっとした笑顔は、洋菓子のような毒があります。
女性ファンの気持ちがわかります。
でも、今日、殺陣稽古で袴をお破りになられたので、心を鬼にして怒ってみました。
「了解です！直しておきます！」と……。
何でも許してしまいそうになる、スイーツ笑顔くん。
彼のド明るい役に注目です。
若者、原田樹里（時々奇声を発する）さんは、毎日想像しています。
彼女は、初時代劇、初着物、初カツラなのです。
今、浴衣で稽古をしていますが、着物、カツラで演技をするという、この先の未体験ゾーンは想像でしか補えません。
坂口理恵（マレフィセントより怖い）先輩の脅しが、さらに悪い想像を掻き立てます。
「着物着たら、そんな風には歩けないよ～」とか、「それだとカツラが落ちるよ～」とか……。
まだ、実際には体験してないので、「空から恐怖の大王が降りてくるよ～」的な予言のように、ただ闇雲に恐怖をあおられているだけなのかもしれません。
予言の日は近い。
頑張れ樹里。
想像で補うのだ！
さて、我らがリーダー西川浩幸（自称・足長くん）先輩は、着物が良く似合っていらっしゃいます。
さすが時代劇歴が長いです。
袴姿も素敵ですが、着流し姿も堂に入っています。
マニアックサポーターの皆様は、シアターエクスプレス『やまびこ67号応答せよ！』でお見せした、演歌歌手・西川浩二郎の着流し姿を思い出してください。
今回、残念なことに歌は歌いませんが、そのまま生まれてきたかのような着流し姿に惚れ惚れ間違いなしです。
若い子ちゃんたち、お手本にして欲しいです。
写真は、そんな西川様のお優しい瞬間を捉えたものです。
「おにぎり忘れた～！」と、稽古場で暴れていた岡田達也くんに、ご自分のおにぎり（大森美紀子さん作）を、そっとお与えになられた瞬間です。
涙、涙ですね～。
今、『涙～』の稽古場は、いたわりと優しさで溢れています。
新作を前に、誰もが不安ですから(笑)。
明日は、武田浩二（別チームなのに、実は毎日来て殺陣指導してくださっている）さんの、殺陣付け第二回です。
のび太くん、頑張って～！
では、ごきげんよう。
また次回。
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