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ダブルチャレンジあと2日!というときに各演目の音楽について語る(有坂です)

どうも、大阪千秋楽ぶりですね。
演出部の有坂です。
いよいよあしたとあさっての2日間で、長かったこのダブルチャレンジも終わります。
ダブルチャレンジ、ほんとにチャレンジする公演だったな~と思います。
最後まで気を抜かずに、全員で走り抜けられるよう頑張りたいと思います!

というわけで、せっかくこんなブログの場を与えていただいたので。
わたしの仕事の一つに選曲がありますので。
この場をお借りして、今公演の選曲について語りたいと思いまーす!
きっと長くなる!長くなること請け合い!
なのでぜひお暇なときにお読みくだされば!(笑)
あったぶんネタバレもあると思いますので、未見の方はお気を付けください!


まずは「きみがいた時間ぼくのいく時間」から。

稽古が始まる前に初演のDVDを見て最初に思ったのが、「よし、曲を変えよう!」でした。
最近の再演もので選曲を変えることはあまりしてなかったのですが、いやいや待てと。
今回はきっと、いや絶対芝居のテイストがだいぶ変わるはずだと。
そう思ったので、これは役者・芝居に合わせて曲も変えねばなるまいと思ったわけです。
で、稽古が始まって、最初の立ち稽古の時に試しで初演の曲をかけて、合わなそうだと思ったところを改めて選曲しなおしました。
さらに稽古を進めていくと、ここも、ここも変えたいぞ、となって、最終的に8曲変えることになりました。
そんな曲目リストはこちら!
http://www.caramelbox.com/stage/double2016/music_time.html
苦労した覚えがあるのが、M19の秋沢vs浩二のシーンですね。
初演よりソリッドで、切なくて、秋沢と浩二両方に寄り添った感じにしたくて探したのですが、なかなか見つからない・・・
で、見つかったのがBIGMAMA「Royalize」。
日本語の歌詞なので、セリフとバッティングしたらどうしようと思ってかけてみたら、おおおおこれいいじゃないかと。
丈二さんの声とも石原さんの声ともバッティングしないし、これいいじゃないかと。
候補1曲で、演出のOKも出て、ほっとしました。
(選曲の時は演出に選んでもらうように候補を複数用意しておくのですが、たまにこのように「これしかない!」となるときもあります)
そしてM19を変えたことにより、その前のM18も「これじゃないぞ」と思い、変えることにしました。
なんでしょうね・・・曲と曲の相性のようなものなんですかね・・・
「Royalize」の前にかかるのはこれじゃないって思ったんですよね・・・
で、見つかったのがNothing's Carved In Stoneの「Gravity(Album Mix)」。
これ、曲の始まりが重めなので、大げさすぎるかなーと思ったのですが、かけてみたら意外とマッチして。
とてもかっこいい曲なので、ほんとはもっとかけていたい!聞きたい!と思ってます・・・実は(笑)
同じく、稽古を進めていく中で変えようとなったのが、M10の山野辺と佐藤が協力を申し出るところです。
関根と森の芝居を後押しできるような、もっと若々しい曲にしようと思ったのです。
そこで選んだのがGOING UNDER GROUND「ならば青春の光」。
これもとても好きな曲!スピーディーでさわやかで!
いや選んだ曲は基本的にぜんぶ好きなんですが!
あと、個人的にT-Cophony「Closed」は、いよいよこの曲の出番だな!という気持ちでおりました(笑)
T-Cophonyさんと出会ったのは2011年で、今までも何度かお世話になってます。
この曲は以前キャラメルじゃないところで使わせていただいて、いつかキャラメルでもと思っていたので。
これはアルバム「Unknown Coloration」に収録されているバージョンですが、今回それ以外に2パターンありますよと送っていただいたので、機会があればそちらもいつか使わせていただこうと思っておりますよ・・・ふふふ・・・
同じ曲なのにぜんぜん違う雰囲気の曲なんですよ・・・ふふ・・・


これ以上続くとさすがに長くなりすぎるので「きみ時間」はこれくらいにして、「フォーゲット・ミー・ノット」の選曲について!

いやはや、難しかったー!
選曲をはじめて・・・6,7年経ちましたかねえ・・・
選曲の難しさではかなり上位に食い込む作品でした!
そんな「フォーゲット」の選曲はこちら!
http://www.caramelbox.com/stage/double2016/music_forget.html
今回、成井さんが意図的に脚本の書き方をいつもと変えているところがあり、それで難しかったんだとおいおいわかったんですけどね。
で、選ぶときに、「わたしが合うと思う曲」と「いつものキャラメルっぽい曲」の2パターンを用意して稽古に臨みました。
成井さんが「これがこの場面でかかるのが、今回の芝居なんだよ!」とおっしゃったのが、M5のSpangle Call Lilli Line「sugar」をかけたとき。
節子が思いの丈を吐き出す場面です。
これ、前者の「わたしが合うと思う曲」の方で選んでた曲で、ここへ来て、なるほどキャラメルっぽくなくていいんだ!とわかったのでした。
そうなると、今度はするする~と選曲が進むもので(笑)
後半はそれほど苦労せず選ばせていただきました。
こちらの個人的お気に入りは、THE CHARM PARKです。
もうね、「これだ!」と思ったよね(笑)
M14のいわゆるおっかけのシーンの「HOLDING HANDS」はもう、「これしかない」ってやつです!
今回は2曲使わせていただきましたが、ほかの曲も素敵なのですよ。
あと、サトウヨシアキさんの「Bridges」も好きです。
M13、敏郎が告白をする場面ですね。
もう幾度となくお世話になっているのですが今回も。
曲もいいし、何よりうちの芝居との親和性がすばらしいのですよ・・・
これからもよろしくお願いしますサトウヨシアキさん!(笑)
難航したのが、M15でした。てるみちゃんが家族の前で語るシーンです。
いくつか用意した曲が没になり、漁って漁って見つけたのがミナワ「曇り空の果て」。
てるみの気持ちに沿いつつ、でもクサくならないという絶妙なところでマッチしたのでした。
Predawnと赤い靴は前から素敵だなと思っていたので、今回使わせていただけてうれしかったです!


うむ、これくらいにしておこう・・・
わたしはいつも、異種格闘技戦だと思って選曲しています。
キャラメルボックスという演劇と、各アーティストさんがこだわり抜いた音楽とが、ぶつかり合うことによって何かが生まれ、相乗効果でより良いものになっていく。
それを目指して、膨大な曲の中から、毎公演選ばせていただいています。
楽しいけど、苦しい作業です。
でも、それによって芝居が、役者が輝いたときはうれしい。
そしてお客さんに楽しんでいただけたら何よりもうれしい。

長々とお読みいただき、ありがとうございました。


2016-03-26 01:37  nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
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