こんにちは、石橋徹郎です。
昨年の『鍵泥棒』以来、また参加させていただいています。
本当にありがとうございます。

そして今回は初めて客演させていただいた作品、『無伴奏ソナタ』です。
稽古場が懐かしい歌声で溢れています。
とても悲しい物語なのに、とてもきれいな優しさに包まれた気持ちになります。
このお話も作り物なんだけれど、感動するこの思いは偽物ではありません。人間の切実な願いや思いにつまされるんですね。
世の中には、不安になることがたくさんあります。絶望的になることもあります。
でも、いま僕たちが稽古場で感じているこの感覚を、皆さんに、リフレッシュしたみずみずしいものとしてお届けできたらと思っています。

主人公のクリスチャンは
「ここには歌がある」
と言います。
とても好きな言葉です。
僕の演じる役は一曲も歌わないのですが、この作品で歌われるいくつもの曲が、これから僕の思い出の一曲になるんだと思います。
劇場に来ていただいた方にとっても、ある時のよい思い出として心に残してもらえるよう、いっぱいの願いを込めて作ります。

どうぞ楽しみになさっていてください。
お待ちしています。