やっと、電話がつながったYちゃん。
今、そっちへ走ってると言う。なので、今、彼女は走ってると黒い彼に伝えた。
彼、無視してパソコンをいじってる。
やっと、Yちゃんが現れたら「ゲートはグローズド」と言われた。???。
「乗りたい!」と言ったが、目の前で飛行機が動きだす…。
飛行機、乗り遅れ…。ありえねぇ!!
なんだか、黒い彼が説教めいたことを言っているが、何もわからない。
ノヴァに通うYちゃんも放心状態。私はめっちゃ日本語で「どうしたらいいの?」と詰め寄る。
「カモーン」。
「ごめん…。10分、間違えてた」と、Yちゃんは謝ったが、それもちゃんと昨夜、話しておけばよかったことだ。
原因を問い詰めても、この状況を打破するものにはならない。
どんな原因があろうとも現状を切り開く力の方が大切なはずだ。原因は関係ない。
黒い彼の後についていきながら、私は保険会社に電話した。ところが、これは海外携帯からはつながらない。
特別な出入り口を戻りながら、チケットカウンターまで戻った。
チケットカウンターのおじさんは「なんで遅れたの?」と訊く。放心状態のYちゃんはなにやら説明していたが、まどろっこしいので「空港職員にチケットみせた。空港職員が悪い!」と横入りしながらMちゃんに電話。
そう、フランス語圏ではフランス語で話せる人である。
したら、買いなおしの必要はないけど、帰るのは明日になるという。
そう、黒い彼は、私たちのチケットをみて、キャンセル扱いにしてくれたのでした、あの時間で。
なので、時間変更ということでタダで帰れるのでした。ありがとう!エディ・マーフィー2!

結局、Mちゃんの仕事をはや引きさせて、空港まで迎えにきてもらい、もう一泊して無事、飛行機に乗りました。
乗り換えのイギリスでは、テロ関係でピリピリな中を通り、だいぶ時間もオーバーしてのフライ・ハイでした。帰ってくれば台風だし。午後便なら帰れなかったな(^^;)。

ホント、まだ、話したいことはいっぱいあるけど、これが私のスイス旅行記です。
でも、一緒に行った子供たちには考えさせられたというか…めっちゃ愛おしかったです。
Yちゃんが「さつきはお父さんみたいだね」と、何度か言いましたが、Yちゃんがお母さんなんだから、その位置を奪うことはできないじゃないですか?
途中、怒って、お兄ちゃんを泣かせたこともありました。私のワガママ範疇を超えたから怒ったんですけど、子供って反抗しながらも、やっぱり、大人の言うことに最後は従うんですね。
その反抗の仕方が、なんてかわいいんでしょう!
妹はこれまた愛嬌のカタマリで、お母さんが「さつき」って呼ぶから「しゃつきぃ」。
「女の子なんだからさつきちゃん、って呼んでよぉ」と言ったら「しゃつき君」というので、私も「君」づけで呼んでました(^^;)。
妹:「ママ~、白鳥さんにガム、あげていい?」
もぉ、大人二人揃って「ダメっ!」
「ごめんねぇ」というYちゃんに「訊くだけいいじゃない?!」と返す私が、紛れもなく大人で、子供を守らなきゃいけないんだ、育てなきゃいけないんだって気持ちにさせられました。
友人Yちゃんの子供たちの中に私の教えは残るかしら?
カッコいい「しゃつき」でありたいな(^^)。

やっぱり熊が彼氏(#^^#)。